【雑記】突然絵が描けなくなりました、その理由は…

Essay|Column

こんにちは、さちです!

前回の記事(【雑記】クロッキー 30秒×10体 続けてみた 結果…!)にて少し記述したように、先月突然絵が描けなくなりました。(ペンを握るのも、他の方の絵、配信なども見ることもできなくなった…)

絵が描けなくなった期間としては、正確には日数を数えてないのですが、体感1ヵ月ぐらいだったと思います。

描けなくなった理由を一言で表すと「ストレス」なのだと思うのですが、その4文字だけでは伝えられない、いろんな出来事や気持ちを、この記事ではできる範囲でお伝えしていきたいなと思います。

もし、「絵を描くことが楽しくない」「いつか絵を描くことが嫌いになるかもしれない」そんな気持ちを少しでも感じたことがある方は、良かったら最後までお読みいただけたら幸いです^^

私にはもう漫画動画を描くことができないかもしれない

今までの、私のメインのお仕事はYoutubeなどの漫画動画の作画でした。そのお仕事をもう数年続けていて、正確には数えてないのですが、4、50本以上は作画してきたと思います。

この数年、漫画動画の作画を続ける中で、実は「もう漫画動画の作画をやめたい」と思ったことは何回かありました。ですが、気が付いたら、私はまた漫画動画の作画をしていたんです。

なぜ、何度もやめようと思ったのに続けてきたのか、それは「自分は絵を描くスピードが早い」と思っていたので、「漫画動画の仕事は自分に合っている」、と思っていたからです。

お仕事によって、納期や原稿料は違うのですが、だいたい1・2週間で30P~60Pの作画が多く、納期が短ければ短いほど、1Pの原稿料は高くなります。(特急料金のような感覚でしょうか。。)

なので、どんどん早く絵が描けるようになった私は原稿料も上がり、金銭面ではどんどん楽になる感覚がありました。

けれど、とにかく早く描くということに特化した描き方をしていると、

・イラストのバランスが少しぐらいおかしくても、直さず進める

・描きやすい構図ばかり描く

・描きやすいキャラクターばかり描く

など、「もっとこうしたらいい絵になる」「こんな構図に挑戦したい」というような成長につながるような描き方をしなくなってしまったんです。描くスピードはどんどん速くなるので、そこでは成長はしているのかもしれませんが…

それに、毎日毎日パソコン、液タブに向かうので眼精疲労からくる頭痛がひどく、それでも納期に間に合わせるためにロキソニンを毎日飲み(薬剤師さんに言われるように5日以上は飲み続けないように注意しながら)、肩に湿布を貼り、そんな状態でも原稿を続ける必要がありました。

そこで、ふと立ち止まった時、「私はどうして絵を描いているんだっけ…?」そんな気持ちになったんです。

絵を描く楽しさを忘れた…楽しさを思い出すために

私はもう完全に絵を描く楽しさを忘れていました

ただただ稼ぐために絵を描いている、こんなに体も心も悲鳴を上げているのに…そう気づいたらもうペンも持てず線も引きたくない、そんな気持ちになっていました。

ですが、先ほども記述した通り、この数年中こんな気持ちになった事が数回ありました。なので、そこまで悲観的にパニックになったわけではありません。

一昨年、絵が描けなくなったときは「BTS」に、昨年絵が描けなくなったときは「にじさんじ」が私の心を救ってくれ、また絵を描けるようになっていたからです!^^

そして今年は、辻希美さん(辻ちゃんネル)、てぃ先生、他いろんな方のVlog、エッセイなどに助けられました。楽しく笑いあっている姿、あなたは頑張っているという優しい言葉、ゆっくり自然と向き合う時間、そんな配信動画を見ていたら、なんだか気持ちが解けていったんです。

このブログをよくご覧いただいている方はご存じかと思いますが、私には2人の子供がいます。今は上の子が小学生、下の子が幼稚園生です。なので、辻ちゃんの配信には本当に救われました!お仕事をしながら子育てをする大変さ、けれど自分のしたいことも楽しんでやる、そんな姿勢に何度も画面の前で涙を流しました。

そこで、私のやりたいこと、楽しいことってなんだろうとか、自分のこれから進みたい道ってなんだろう、そんな事を考え直す時間を取ることを決めました。それから、7月8月、お仕事をお休みする事に決め、とにかく自分の好きなものに囲まれる時間を増やすことにしました!

そう気持ちを切り替えたら、少しずつ、「また絵を描きたい」と思えるようになったんです。

まずは一筋の線、丸から練習し直した

スケッチブックに一筋の線、丸、そこから手帳(ほぼにち手帳Weeksを使ってます^^)にお天気のマーク、にこにこ顔などを描くようになりました。(それからクロッキーに移っていきました!)

そんな、線一本から始めたの!?と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、一筋の線を描くときも、線のスピード感、太さ、インクの状態…それぞれのいろんな好みがでます。

その線一本を描く中で、「あぁ、私はボールペンのこのインクだまりが大好きだった」「シャーペンのこのざらざら感、いいよなぁ」と今まで忘れていた「好き」の気持ちを思い出していったんです。

それから、好きな作家さんの本を取り出して読み返したり、好きなサイトを見漁ったり、「私はこういうのが好きだ」というのをひたすら思い出す時間を作りました。

そうすると、少しずつこれから私が進みたい道が見えてきたように思えました。

心も体も健康的に、大好きな絵を描き続けるために

先ほど記述した通り、毎日PCや液タブに向かい続けると、私は頭痛がひどくなりロキソニン無しには生活できない身体になります…;;;

なので、まず「液タブをやめてみよう」と決意し、(【雑記】液タブorペンタブどちらが良いの??で記事にした通り、私は完全に液タブ派でした…)それから、ipadproでラフ、仕上げなどは板タブ(ペンタブ)でするように変えてみました。その内容に関しては、また後日記事にさせてください^^

そして「土日は休む」「お昼の時間をちゃんととる」など、休む時間を決めました。そうです、今まで土日もずーっと仕事をしてしまっていました。もちろん平日程の時間はありませんが…

それから、ドライアイをずっと放置してきたので、数年ぶりに眼科に行きました。すると、ドライアイと軽い結膜炎になってますとの事で、今月は眼科に通うことになりそうです;けど、目は本当に大事なので大切にしないといけないな、と改めて感じるいい機会になりました。

他にも意識を変えたことはたくさんあるのですが、一番大きい変化はやっぱり液タブから板タブに変える決意をしたことでしょうか。

板タブに変えたことで、もちろん描きにくさが今はあるのですが、逆に描くスピードが出せないことで早描きを強制的にやめることができて、自分には合っていると思っています。そして、ロキソニンを飲む回数が格段に減りました…!やっぱり良い姿勢って大事…;;;

最後に

この記事で伝えたかったのは、漫画動画の作画が良くないという事ではなく、「楽しく描く気持ちが維持できないほどの量を描いてはいけない」と気づけたということです。

私の描きすぎになる量は「7~10日で、40~60P」という量でした。なので、2週間で30Pぐらいならまだ描けるのかもしれません…ですが、今はまた描けなくなることが怖くて、ご依頼をお受けできるかどうかわかりません…精神的にまだ完全には立ち直りきっていないので;;

7月8月は子供たちの夏休みもあるので、お仕事をしっかりお休みすることに決めました。(納期に余裕のあるイラストのお仕事がお受けできるかもしれませんが)なので、この2カ月、楽しみながらいろんなイラストやブログ記事、切り抜き動画などを制作していきたいと考えています。

長くなりましたが…楽しみ方は人それぞれだと思います。稼ぐために絵を描く事、とにかく早く描くことが得意な方も、もちろんいらっしゃると思います。ですが、今の私には合っていなかった、そういうことだと思います。

液タブも8年使ってきました。けれど、今の私には合わなくなってしまった…かわりにipadproがめちゃくちゃ描きやすくなってて、少しでもイメージが浮かぶとスケッチラフを描く習慣ができました!

体調、好み、考え方、時代…いろいろなものが毎日変化していきます。自分のご機嫌をうまく取りながら、今一番楽しめるものを、これからも続けていきたい、そう感じました。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました^^

何か1つでも、参考になれば幸いです。

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